Peur d'aimer

ただのゆるおたです。

I can't stop thinking of you.

( I'm glad that I met you. - Peur d'aimer の続きです。)


さて、そんなこんなありわたしは推していた俳優を卒業し新しい推しを見つけたわけであります。約半年という短い期間だったが、元推しに感謝とそしてお別れをするために''卒業パーティー''という名の''卒業ライブ''にライビュ参加を決めた。しかし、卒業の場としては小さい会場だったことは悲しかった。(今思うとその後、10周年ライブがあったため経費削減としか思えない…)


その日の朝はぬるま湯に浸かったような気持ちだった。卒業するのは寂しい。映画館へ行く途中、ふとセトリが気になってTwitterで検索をした。あ〜やっぱりこれ歌うのか〜とかぼんやりと考えながら、卒業への気持ちが加速する。そこでわたしは信じられないものを見てしまったのである。ある曲で卒業する代と、新しい代がバトンを繋ぐというのだ。一瞬思考がフリーズする。同じ場所に立つ姿は見たいようで見たくない気持ちだった。


ついに、公演が始まった。今までの公演の曲を歌ったり、ゲストコーナーがあったり楽しい時間はあっという間だった。そしてついにバラード曲。座長だけにスポットライトは当たり、卒業するキャストと入れ替わる新キャスト。涙が止まらなかった。されど半年といえども、応援していた俳優が卒業するというその現実を目の当たりにしてしまう。でもそれ以上に、同じキャラクターのバトンを繋ぐ彼の姿を見たら胸が熱くなった。ありがとう。あなたじゃなかったら、わたしはこの舞台を生で見たいと思わなかった、と立ち去る元推しに思う。そして、これからはよろしくね。とまだぎこちない表情をしている彼に思う。


そこから一生懸命頑張る、他の子よりも歌もダンスも下手な彼に夢中になった。初めて遠征したのも彼のため。CD購入の握手会も参加した。ニコニコと笑う彼が眩しかったし、この先も付いていきたいと思った。卒業まで見届けるのがわたしの使命かも、と。


某ミュージカル期間はわたしは地元の公演しか行けなかったけど、幸せだった。たった1回でも彼の姿が見れれば、彼のお芝居が見れれば幸せだった。いつから何公演入るとか、プレを使ってもらったとか、良対応をもらったとか、認知されたとか。嫉妬心のようなそんな汚い感情をぐるぐると持って、競い合うように応援するようになったのだろうか。地方住みの自分が憎らしく感じることもたくさんあった。だけどいつもありがとうといってくれる彼の言葉、少しだけわたしのことを贔屓してくれた彼の姿を思い出してわたしは彼が卒業した後の1年間を駆け抜けた。


正直言うと、今年仕事が少ないのに安心している自分がいます。今は推しもわたしも、充電期間かな。色々あって推しのことが嫌いになりそうなこともあったけど、結局は推しのために働くし少しでも可愛くなりたいし。ちょっとでも他の子よりも上に立ちたい自分がいる。その感情を捨てることができれば、わたしは自分で自分の首を締めることなく純粋に応援できるのかな。とはいえ、まだまだどっぷりと依存してしまっているわたしをこれからもよろしくね。